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「洋服の裏事情 儲かってるの？バーゲンの秘密」
今回は数字が多いので、朝一の方は厳しいかも(笑)。
１００−６０＝４０ なんだか分かりますか？
これって世の中のほとんどの専門店が縛られている公式なんですよ。
このままでは何がなんだか分からないですよね？
では、ご説明しましょう。
洋服がどうやってあなたの手元まで来るのか？を追いながら上記の公式を説明してみましょう。
百貨店内の専門店で1,000円でＴシャツを買って来たとしましょう。
商品の動きは簡単に言うとこんな風になります。
(工場→メーカー)→専門店
これをそれぞれに仕入れる原価として追うと
(300〜350円→600円)→1,000円
つまり
発注した工場からメーカーは300円から350円で仕入れ
それをメーカーは専門店に600円で売り
そして専門店はその商品を1,000円で消費者に売る
えっ・・・そうすると工場は300〜350円から原価を引くと儲け。
メーカーは600円から300〜350円を引くと儲け。
専門店は？1.000から600円を引くと400円っっ!!
パーセントに直してみると？
売価を100％とすると、仕入れ値は60％、
そしてばっくりと利益(粗利と言います)は40％って一番儲けとるやんけぇっ!!
と思う？(泣)
ちなみに売価からは、百貨店に家賃＋クレジット手数料として20％近く取られた上、
スタッフにお支払いするお金、つまり人件費は17％。
そしてショッピングバック等の諸販売経費が2％近く・・・。
えっ？残りは？
こんな話があります。
親戚に自宅の一部を改造して小さい小さい釣り具屋さんを営む方がいらっしゃいます。
電話の四方山話の最中にふと売上をお聞きし、それで経費を引くと・・・・・20,000円と。
電話を切ってから、考えてみるとうちが20,000円稼ぐには・・・・・200倍の売上がいる・・(溜息)。
要するに百貨店の中で専門店が営業して行く事は、物凄い燃費の悪い車で走る様な物でした。
さて、冒頭の数式、100％-60％=40％
つまり40％以上の粗利をいかに取るかが専門店の最重要課題って事になります。
じゃあ百貨店は家賃が高いってのは分かった。
ではスーパーはどないやねん？って話ですが、スーパーは確かに家賃が低い。
でも・・・・スーパーにいらっしゃるお客様はお値段に厳しく、
スーパー本体との値段の競合で粗利は35％って言われているんです。
つまり、どこまで行ってもイタチごっこと言う訳で(苦笑)
では固定の家賃を払っているロードサイド店は？と言うと、
これも固定費が消化出来る程の売上の確保が厳しく、単独の店舗では中々存続が難しいのが実情です。
若い世代をターゲットに狙った地方都市のロードサイド店などは、
一つの街で数社が全ての店舗をプロデュースしているって現状もあるんです。
洋服屋はかつかつの儲けで頑張っているんです。
えっ？それじゃあどうやってあんなに安売りしてんのかって？
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