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今の世の中、右を向いても左を見ても洋服屋ばっかり。 
なんでこんなに洋服屋があるんでしょう? 
新しい商業施設が出来たって言うと、必ずうんざりするほど洋服屋が入ってます。 
それも○ニクロに代表されるリーズナブルでカジュアルな物から、超ウルトラ有名ブランドまで、
バリエーションも多種多様にして種々雑多。 

今ドキの若い女子御用達の新進ブランドショップから、創業うん十年の老舗ロードサイド店、
又は商店街の片隅にある「なんとか用品店」まで、こんなにたくさんの形態で
一つの商品カテゴリーを産み出しているなんて、他の物販では、あまり無いですよね。 
ではどうしてこんなに洋服屋ってあるんでしょうか? 

それにはまず洋服屋と言う仕事がどんな物か、知って頂く他はありません。 

あなたが御贔屓にしているあの店。 
憧れのブランド品が並んでいるあの店。 

そこが如何にして商品を仕入れ、そして販売し、そして残った物をどうやって処分しているか・・・・・。 

そもそも洋服の元値っていくらなの? 
どうやって私達の手元に商品が届くの? 

ってな事を知りたい方は・・・・居らっしゃいます? 





もしもいらっしゃれば、こんなお題でお話しを進めましょう。 

次回「洋服の裏事情」 

「それって本物? ブランド・マジック」
あなたは百貨店の憧れのブランドショップで大枚を叩き、前々から狙っていたジャケットを手に入れました。 
そのブランドはフランスの超有名高級ブランドです。 

そして同じく、そのブランドのファンだと公言して憚らないK子さん(お金持ちセレブ)と街でばったり。 
あなたは「これ見てっ!!」と、買ったばかりのジャケットをK子さんに見せます。
ちょっと自慢の入った満足気なあなた。 
するとK子さんは「それどこの?」と怪訝そうな顔でジャケットを見、
襟の裏に付いているブランドロゴを見て、馬鹿にした様に言いました。 
「これって日本製じゃん。」 
あなたは何の事か分からない。 
ただ分かった事は、K子さんに完璧に馬鹿にされたと言う事だけ。 

あなたが買ったのは確かにブランド物のはずです。 
しかしセレブなK子さんの言うブランド品とは、全く違う物でした。 
なんでこんな事が起こりうるんでしょう? 

それには「ライセンス物」と言う言葉について説明しなければなりません。 

「ライセンス物」とは簡単に言えば、あるブランド(Aとしましょう)の商品を企画販売する
「お墨付き」を貰った会社が、「Aの名前を使って」販売する商品の事を言います
(勿論ここでは多額のライセンス料が発生します)。 
Aが、数社とライセンス契約を結ぶと、Aの名前の付いた様々な製品が巷に溢れるって事ですね。 

実際に、とあるブランド会社は、 

1.寝具 
2.スポーツ用品 
3.洋服 
4.子供服 
5.バック・カバン 
6.靴下・タオル 
7.時計・ライター 
8.化粧品 
9.着物・和装小物 

と、それぞれの専門会社とライセンス契約を結んでいました。 
そして本来ならブランド本社側が厳しいチェックをして、商品自体のクォリティを下げない様、
またブランドコンセプトがぶれない様に、努力しなければならないのですが、野放しの場合も多く、
同じブランドロゴが入っていても全くコーディネート出来ないなんて事も多いんです。 

逆にいざチェックが入ると、ライセンス会社側が右往左往なんて場合もあれば、
本社側の激しいチェックにライセンス側の営業と企画とが揉めるなんて事もあるんです。 

またライセンス会社同士が揉める場合も。 
例えば洋服会社が防寒着を作ると、スポーツ用品会社が、「それはスキーウェアだから駄目!!」なんてね。 

もちろんライセンスを一切認めず、全てを自社法人で管理している会社もあるんですが・・・。 


さて、あなたが買ったブランド商品とは、実は日本の会社が企画し、
フランスのブランド本社で作る事を許可された、純国産の製品だった・・・。 


それでは、K子さんのクローゼットにあるブランド品とは? 
フランスでブランド本社に依頼して作ってもらったオートクチュール品。 
つまり身体に合った、完全なフルオーダーメイドの品物。 
その価格差は数十倍から数百倍。 


それでもこの製品両方は、確かにブランド品なのです。 
つまり、以上をまとめるとこう言う事になります。 

ブランド品とは、そのブランドマーク(ロゴ)を付ける事が許された製品全てを指す。 
例え、それがどこで作られ、どんな会社で作られた物であっても。 



何が本物なんでしょうねぇ・・・・・(苦笑) 


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