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洋服の裏事情10 完
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洋服はデザイナーがデザインするもの。
そう、思っていらっしゃいますよね、普通の方は。
確かにそう「でした」。
バブル時には一つデザインで当てれば、デザイナーは五年はメシが食える・・なぁんて言った物でした。
ところがバブルが弾けて以来、商品の当たり外れがそのまま自社の死活問題に直結する様になってしまったんです。
今年のコレクション、お客の受けが今ひとつで・・・なんて言うと、数千万いや数億円の損になる・・・・。
そんな大きなアップダウンにアパレル業界が、耐えきれなくなったんです。
そこでコピーが安全策として取られる様になったんですね。
コビーがまかり通る様になると、デザイナーは不要になってしまいます。
つまりパタンナーとその他企画社員だけで商品が出来上がってしまう場合が有るのです。
本来、デザインとは知的財産に当たるもので、コビーされるべき物では有りません。
本元のオリジナルは、デザイナー以下それこそ血を吐く思いで作り上げた物ですから。
そのエッセンスを寄って集って業界全体で食い物にしてる現状もあるんです。
しかし・・・しかしですねぇ・・・・
よーく考えたら元々「流行」と言う現象自体が、一つのオリジナルが生むコビーの大増殖なんですよね。
似た様なエッセンス、同じ様な色使い、同じ丈、同じ襟の形、同じ様な開き具合。
それが巷に溢れる事を流行と言うのですから。
ではコピーと流行・・・・どこがどう違うんでしょう・・・・。
シミズ♂はこう思っています。
流行はファッション史の１ページに必ず残るんです。
そしてコピーは結局時代の流れに押し流される定め、なんだと。
さて
本物のデザイナー達が作り上げる「ブランド」
それをコビーするファッション業界
そしてその商品を販売する、様々な業態の「ヨウフクヤ」達
それぞれの思惑と皮算用（笑）を秘め、今日も業界は動いているのです。
えっ？終わり？
いやいやいや、忘れてはいけない「本当の買い物」。
洋服屋はいかにして洋服を買うのか。
洋服屋の買い物の秘訣をお教えしましょう。
【お買い物十ヶ条】
その一
「ブランド物は、ブランドロゴを隠して見よう」
何々のジャケットを買うのではなく、オシャレなジャケットを買ったらブランドものだった。そんなスタンスを持つ人こそ
が、ブランド品を着るに相応しいのです。
えっ？おいら？ブランド物は高くて買えないし（爆）
その二
「ブランド物は、コピー物と比較して買おう」
コピー物とオリジナルって、比較してこそ両方の良さが分かります。
また、比較検討を繰り返せば、あなたの目が磨かれます。
案外、縫製・素材共にコピー物の方が良い場合も・・・。
その三
「メイド イン 〜〜に振り回されない」
最近の縫製工場のレベルは、海外物もかなり向上して、今や国産を脅かす位置にあります。海外産だから・・・という思
い込みは、もはや捨てましょう。
実は、ブランド物の大半がアジアの片隅で作られていたりするんですよ（小声）。
その四
「ノンブランドを着こなしてこそオシャレ上手」
我々にとってはブランド物は＝「値段が分かる物」なんです。
これを見せびらかす事は、同業者の前でこれはあまり賢い行動とは言えません。
そこでなるべくブランドの分からない物を選びます。
それで居ながら「センスがいい」って言われるって中々難しいんですが。
えっ？おいら？出来てない出来てない（泣）
その五
「自分の本当に似合う物を把握する」
似合う物を探す事が、本当の意味での買い物上手です。
周囲の辛口のオシャレ上手に、普段から自分のファッションをチェックしてもらっておきましょう。
「はだかの王様」の様に、似合っていると思っているのは自分だけなんて事は、嫌ですもんね？
その六
「サイズ表示は信じてはいけない」
試着は絶対に、絶対に、絶対に必要です。
ここでまた一つ業界の内幕をバラすと、サイズはメーカーによって、全くバラバラで、統一されていません。
Ａ社ではＳサイズのあなたも、Ｂ社ではＭサイズ、なんて事も。
もう一度言います。
試着は「絶対に」必要です。
その七
「セール品は元値を見ない」
元値マジックは、ここでお話しましたよね。
元値が幾らであろうと、今そこに有る品物と価格を冷静にジャッジして下さい。
その八
「イベントニュースは見逃すな、そしてその内容を研究する」
チラシや雑誌、ホームページ等で絶えずお気に入りのブランドは要チェック。
テナントビルや百貨店、スーパーのチラシも要チェックです。
そしてその内容（定期・不定期）を良くウォッチしましょう。
その九
「洋服屋と親しくなろう」
ぶっちゃけ一番お得な情報は売る側に最初に入ります。
店長さんや古株のスタッフと仲良くなって、よりお得な商品をゲットしましょう。
思わぬ情報が入る場合も。
その十
「欲しい時こそ買い時」
最近の洋服メーカーは、商品を作り控える方向に有ります。
作り過ぎて値崩れを起こしたくない論理は、ここでご紹介しましたよね？
ですから「バーゲンまで待って・・・」なんて言っていると、同じ様なバーゲン用（コピー）商品を買う羽目になります。
ですから、欲しいと思ったらその時が買い時なんです。
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