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そもそもバーゲンってのはなんでしょう？
語源は「取り引き/交渉して安く買う」と言う意味の「bargain」。
でも日本のバーゲンは安売り全般を指すんですな。
では、安売り・・・・・うーん？・・・安売りってなんでしょう？
安いと言うからには、元々は高い物を安くするんですよね。
例えば一万円の物を五千円で売る訳ですね。
半値、５０％オフって奴です。
それをあなたは、「良かったわぁ・・・お得っ!!」って喜んで買って来る。
でもそれ・・・・・本当に「お得」だったんでしょうか？
夢を壊す様で申し訳ないんですが。
時として安い物を売る時に「出血大サービス」とか「大損覚悟の」とか「捨て値」
なんて煽り文句がありますけど、商人(あきんど)シミズ♂としてはっきり言いますが、
ほとんどの商売においては、出血もしていなければ、捨ててもいない。
誰も損していませんから。
もっと言えば、バーゲンで一番損をしているのは、商品を買って来たあなたかもしれないんです。
まず当節、損して商品を売っていたら、どんな商売でも潰れてしまいます。
でしょう？
としたら売る側はどう言う事を考えるかと言うと、商品は、どんな売り方をしても利益が出る様になっているんです。
０円と書いてない限りは、売る側は損をしていないんです。
さぁそこで
「♪よぉーく考えよぉ〜」(アヒルでかっ)です。
分かり易いブランド物についてお話ししましょう。
ブランドイメージを大切にする為には、商品のイメージを崩さない様にしますわな。
すなわち、原価が高い物は高いまま売りたい。
ではそこで売れ残ってしまった商品は、いったいどうするのか？
方法は以下の通り
1.売れ残りそうだと判断した時点でお得意様に少し安くしてお譲りする
2.メーカーが売れそうな店舗に商品を移動する
3.春物は秋に、秋物は春に、ワゴンセール等で少し安くして販売する
4.一年倉庫に仕舞い込んで、来年の同じシーズンに、こっそり店頭出しする
以上が駄目なら仕方無く、しぶしぶバーゲンセールに出すんです。
いや・・・ちょっと待ってよ、話がおかしくない？
だってぇ・・じゃあなんでバーゲンセールにあんなに商品があるの？
はい、お答えします。
バーゲンには「バーゲン用の商品」が投入されるんです(あっさり)
はっ？なにそれ？
そう言いながらモニターの前で片眉をつり上げた方、良く聞いて下さいね？
バーゲン時期からおよそ一ヶ月から半月前、ショップにはバーゲン対応商品が納品されて来ます。
その商品は、売価は普通の物と何ら変わりが無いのですが、仕入れ値が前回申し上げた様な売価の60％ではなく、
およそ42％から36％なんです。
と言う事は1,000円の品物が360円〜420円？
なんでそんな中途半端な金額？
これには綿密な計算があるんです。
簡単に説明しますと、バーゲンを
30％オフ
40％オフ
50％オフ
の三段階として考えると、
30％オフの場合は、1,000円を700円で売る訳ですから、
利益を取る為には、700円の物を60％で、つまり420円で仕入れれば良い。
40％オフの場合は、1,000円を600円で売る訳ですから、
利益を取る為には、600円の物を60％で、つまり360円で仕入れれば良い。
そして30％40％オフのバーゲンの売れ行きを見ながら、50％オフの商品を仕入れます。
50％オフの場合は、1,000円を500円で売る訳ですから、
利益を取る為には、500円の物を60％で、つまり300円で仕入れる。
え〜〜〜〜〜〜〜っ？
と言う事は？・・・・5,000円で売れる物を、わざわざ10,000円と言う売価を付け、それを50％オフと称して売ってるって
事？
はい、その通りです(あっさり)
あっ・・・・ムカついた？・・・怒ってる？・・・ですよねぇ・・・。
でも、全てのブランドがそう言う商売をしていないはずですし・・・。
専門店の場合も違うんです。
次回それもちゃんと説明しますから・・・・。
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